冬は散開星団がきれいな季節ですね。
すばるやヒアデス星団はもちろん、数多くのメシエ天体も見頃になります。
そこで今回はとも座にあるM46とM47とNGC2423を撮影しました。
結果
Location: @横浜市 (SQM 18.60)
Date: December 7, 2024
Camera: ASI294MC Pro (Gain 120, -10℃)
Telescope: WO Redcat51 (FL 250mm, f4.9)
Mount: Kenko SEII-J
Guiding: None
Filter: Optolong L-Quad Enhance
Exposure: 1min x84 (84min)
Processing: PixInsight, Lightroom
中央左のぎっしり詰まっている散開星団(星の集まり)がM46で、中央右の明るい星が集まってできたまばらな星団がM47です。
そして、目立たないかもしれませんがM47の上らへんに小さな星団がいるのに気が付きますか?
それがNGC2423です。
とも座は南の空低くにある星座で、普段意識することはないかもしれません。
特に都会では低空は光害の影響が強く、星はほとんど見えません。
ですがとも座は天の川が横切っているので多くの星雲や星団があり、撮影対象としては楽しい領域です。
日本では冬に沖縄に行くとよく見れますね。
とも座のさらに南にはりゅうこつ座があり、有名なイータカリーナ星雲があります。
さすがにイータカリーナ星雲は日本から撮影することはできませんが、南半球に行けばきれいな写真を撮ることができるそうです。
オーストラリアかニュージーランドに行ってイータカリーナ星雲を撮ることが私の夢です。
そんなことはさておき、M46のところに緑色の点があるのに気づきましたか?
拡大するとこんな感じです。
この中央の緑色の小さい点はNGC2438と呼ばれる惑星状星雲です。
散開星団の中に惑星状星雲があるなんて不思議ですね。
しかし、実際には視線速度が違うので見かけは近くに見えるだけで物理的関連はないと見られています。
いつかここだけ拡大して撮影してみるのも面白そうです。
撮って出し
60秒露光の撮って出しの時点でM46, M47, NGC2423, そしてNGC2438も写っています。
惑星状星雲は小さい分明るいものがあるので処理するのには困らないかもしれません。
ただ、小さすぎるのでシーイングとの戦いですが。笑
では。
かに座のプレセペ星団と火星はこちら↓