冬になり季節がどんどん進んでいます。
そろそろ秋の星座も見納めですね。
というわけで今回はくじら座の銀河群HCG16(またはArp318)を紹介します。
結果
Location: @横浜市内の自宅ベランダ (SQM 18.60)
Date: Dec 17, 2024
Camera: ASI533MC Pro
Telescope: Takahashi FC-76DCU, 1.04x flattener (FL 592mm, f7.8)
Mount: Kenko SEII-J
Guiding: SVBony SV165 (FL 120mm, f4), ASI120MM mini, ASIair Plus
Filter: Optolong L-Quad Enhance
Exposure: 2min x91 (182min)
Processing: PixInsight, NXT
FWHM: 3.0969
中央に小さな銀河が4つかたまってますね。
これがHCG16またはArp318と呼ばれる銀河の集団です。
地球からの距離は約1.7億光年と見積もられています。
Arpカタログに収載されている通り、これら4つの銀河は相互作用していることで知られています。
強力なX線も放射されていて、X線望遠鏡による調査も行われているそうです。
アノテーション画像です。
右から順に NGC833, NGC835, NGC838, NGC839 と名前が振られています。
NGC833は活発な核を持っているらしく、NGC835と特に相互作用を起こしています。
相互作用している銀河を撮影するのは面白いですね。
左下にNGC848がいますが、これはHCG16(Arp318)とは相互作用していない無関係の銀河です。
HCG16の4つの銀河も面白いですが、その背景に映り込んでいるPGC銀河たちも面白い形をしていますね。
写真上端の中央らへんにいる細長い銀河はPGC8232です。
PGC銀河がここまで大きく映り込むことは珍しいですね。
左横にもうひとつ細長い銀河、PGC8295がいます。
くじら座も系外銀河の宝庫なのですが、しし座やおとめ座、おおぐま座やりょうけん座ほどユニークな銀河が少ないので忘れ去られがちです。
ですがM77はきれいでした。
photogenic-night-sky.hatenablog.com
来年の秋もくじら座の天体を色々撮ってみようと思います。
撮って出し
2分露光の撮って出しです。
この時点ではArp318やNGC天体は姿を表していません。
スタックすることで初めて浮かび上がりました。
画像処理の力は偉大ですね。
では。