いっかくじゅう座にあるアゲハチョウ星雲。
それはとても淡い反射星雲や分子雲の集まりで、暗い場所に遠征してもなかなか写らないと言われています。
反射星雲であるためナローバンドフィルターは全く効かず、さらに暗いため写真に写すことすら困難です。
ましてやそのアゲハチョウ星雲を都会から撮るなんて考えられません。
…ということでやりました。
淡いことで有名なアゲハチョウ星雲を横浜市のベランダから撮ったらどうなったかをお見せしましょう。
結果
Location: @横浜市内の自宅ベランダ (SQM 18.60)
Date: Dec 12, 15, 2024
Camera: ASI533MC Pro (Gain 100, -10℃)
Telescope: Takahashi FC-76DCU, 1.04x flattener (FL 592mm, f7.8)
Mount: Kenko SEII-J
Guiding: SVBony SV 165 (FL 120mm, f4), ASI120MM mini, ASIair Plus
Filter: Optolong L-Quad Enhance
Exposure: 3min x107 (321min)
Processing: PixInsight, BXT, NXT, Lightroom, cropping
FWHM: 3.6258
撮影を始めた日からどんどん月が太くなっていき、15日で満月、16日で月がいっかくじゅう座の近くに来たので嫌になってやめました。
都心からの撮影でも月は鬱陶しいです。
月が近くにいる状態での撮影は無謀でした。
次のチャンスが来たら今度はf値が低いRedcat51で撮影したいと思います。
色かぶりが強烈でしたが、お蔵入りにするのももったいないので背景の彩度を思いっきり下げてなんとか見れるようにしました。
やはりアゲハチョウ星雲は都会から撮るものではないですね笑
オリオン大星雲とは難易度が雲泥の差です。
photogenic-night-sky.hatenablog.com
もっとも、オリオン大星雲のときはf値が明るいRedcat51で月がいないときに撮影したので結果が違ったのかもしれません。
悔しいのでリベンジしたいです。
撮って出し
3分露光の撮って出しです。
星以外何も写っていません。
これはやばいですね。
今まで私が撮ってきた対象の中で間違いなく一番淡いです。
次はまともな作品になるよう長時間露光してリベンジしたいと思います。
では。