四季を通して楽しめる天体といえば銀河団です。
銀河団なんて探せばどこにでもあります笑
というわけでエリダヌス座の銀河団っぽいところを探してみたので紹介します。
結果
Location: @横浜市内の自宅ベランダ (SQM 18.60)
Date: Dec 29 in 2024
Camera: ASI533MC Pro (Gain 100, -10℃)
Telescope: Takahashi FC-76DCU, 1.04x flattener (FL 592mm, f7.8)
Mount: Kenko SEII-J
Guiding: SVBony SV165 (FL 120mm, f4), ASI120MM mini, ASIair Plus
Filter: Optolong L-Quad Enhance
Exposure: 3min x58 (174min)
Processing: PixInsight, drizzle 2x, NXT
FWHM: 4.3433
中央左にいる大きな楕円銀河がNGC1407で、次に明るいのがNGC1400です。
地球からの距離はおよそ8000万光年と見積もられています。
NGC1407が中心となってNGC1407銀河群を形作っていて、他にも多様なNGC天体がいます。
アノテーションしてみましょう。
この写真に写っているだけでも NGC1383, NGC1393, NGC1394, NGC1400, NGC1402, NGC1407, IC343, IC345 の8個のNGC/IC天体があります。
ここまで狭い範囲にNGC/IC天体が密集しているのは珍しいので興味深いですね。
NGC1407銀河群はエリダヌス座銀河群の一部だと見られています。
エリダヌス座銀河群はエリダヌス座のおよそ赤経3h6'から4h30', 赤緯-10°から-30°まで広がっているゆるい銀河の集まりです。
他に有名な銀河としては渦巻銀河のNGC1232, 細長い楕円銀河のNGC1332などがあります。
NGC1332の周りも多くの銀河が集まっていて、NGC1332銀河群と呼ばれているみたいです。
今度撮ってみようと思います。
この領域には銀河がゆるく広がっていて、特にNGC1407の周りには密度が高い銀河群が形成されているとされています。
この銀河群はレンズ状銀河(S0銀河)を多く含んでいて、レンズ状銀河の進化を研究する際の調査対象になることもあるそうです。
銀河団ほど銀河が密集しているわけではありませんが、多くの銀河が集まっている領域なので面白そうです。
撮って出し
3分露光の撮って出しです。
この時点で明るいNGC1407とNGC1400は写ってますね。
ですが細かなPGC天体は確認できません。
3時間くらい露光した割には背景ノイズがまだひどいので光害地ではこんなものでしょう。
では。