Photogenic Night Sky

夜空の楽しみかたを解説してます。

うみへび座銀河団(Abell1060)を光害地から

銀河団は私が最も好きな天体です。

この前うみへび座銀河団を口径51mmの望遠鏡で撮影したのですが、中心部の解像度が全然足りませんでした。

photogenic-night-sky.hatenablog.com

そこで今回は有効口径200mmのR200SSを使い、中心部を拡大して撮影してみました。

横浜市内のベランダから果たしてどれだけ写るのでしょうか?

結果

メタデータ→ *1

さすがは口径200mmのR200SSです。

中心の銀河の形がよくわかります。

写真上の明るい星がフォトジェニックで綺麗ですね。

HD92036という5等星です。

写真全体に無数の銀河が広がっていることがわかります。

アノテーションしてみましょう。

赤い文字はNGC天体、青い文字はPGC天体を表しています。

NGC天体は NGC3307, NGC3308, NGC3309, NGC3311, NGC3312, NGC3314, NGC3316, NGC3317 の8つが写っています。

中でも渦巻銀河のNGC3312が綺麗ですね。

他にも無数の銀河がいて面白い領域です。

R200SSのフラット補正問題も解決したので、これから銀河団はR200SSで撮っていこうと思います。

ベランダだと狭くて置きづらいのが難点ですが…

では。

photogenic-night-sky.hatenablog.com

*1:Location: @横浜市内の自宅ベランダ (SQM 18.60)

Date: Feb 5 in 2025

Camera: ASI533MC Pro (Gain 100, -10℃)

Telescope: Vixen R200SS, MPCC Mark III (FL 800mm, f4)

Mount: Kenko SEII-J

Guiding: SVBony SV165 (FL 120mm, f4), ASI120MM mini, ASIair Plus

Filter: Optolong L-Quad Enhance

Exposure: 2min x83 (166min)

Processing: PixInsight, BXT, NXT