どんどん季節が進んでいます。
日没の時間も早まり、オリオン座も気づけば0時頃に南中するようになりました。
冬至までは日没が早そうですね。
天文ファンにとって冬至はありがたいです。
ちょうどふたご座流星群が極大を迎えていましたが、あいにくの満月で諦めました。
来年は城ヶ島かどこかに行ってタイムラプスを撮ってみたいです。
そんな話はさておき、今回はとも座のマンドリル星雲(NGC2467 または Gum9)です。
結果
Location: @横浜市内の自宅ベランダ (SQM 18.60)
Date: Dec 15, 2024
Camera: ASI533MC Pro (Gain 100, -10℃)
Telescope: Takahashi FC-76DCU, 1.04x flattener (FL 592mm, f7.8)
Mount: Kenko SEII-J
Guiding: SVBony SV 165 (FL 120mm, f4), ASI120MM mini, ASIair Plus
Filter: Optolong L-Quad Enhance
Exposure: 3min x41 (123min)
Processing: PixInsight, BXT, NXT, Lightroom
FWHM: 6.6022
今回撮影した日はほぼ満月で、しかもマンドリル星雲は南中しても28°までしか上がらないという最悪の条件でした。
ですが深夜の2時から撮影したおかげか、街明かりの影響は最小限に抑えられたとは思います。
それでもシーイングが悪くて星のハロが目立ってしまいました。
FWHM 6.6022 は最悪レベルのシーイングです。
SXTを使って再処理したほうがいいかもしれません。
撮って出しの時点ですでに星雲が写っていたので、処理にはそこまで苦労しませんでした。
さすがに青い星雲部分までは出せませんでしたが、それでも都会から2時間しか露光していないことを考えれば十分でしょう。
今回の印象だとマンドリル星雲はそこまで淡くないといった感じです。
ですが周囲の薄いガスまで出そうとするとナローバンドフィルターが必要になりそうです。
海外の作例を見てみるとSHO合成(ハッブルパレット)をしている人が多いですね。
本来この領域はナローバンドで撮るべきなのかもしれませんが、私はブロードハンド派なので基本的に L-Quad Enhance で撮影してます。
ナローバンドもいいですが、普通にRGBで撮るのもきれいですね。
とも座からりゅうこつ座にかけての星雲は面白いものが多いみたいですが、その大半は南半球でしか見られません。
いつかは南半球に遠征してイータカリーナ星雲や大マゼラン雲を撮ってみたいです。
では。